学長メッセージ

同朋大学は、入って良かったと思ってもらえる大学です!

同朋大学は1950年に設立された大学で、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の教えに基づく「同朋和敬=共なるいのちを生きる=Living Together in Diversity」を建学の精神とし、真の人間教育をめざしています。
この基本理念が意味するのは、お互いを友として、互いに敬い、尊重し合い、個々の違い、多様性を認め合うことです。「共に生きる」ことの大切さや「様々な人が大学に集い、共に学び、共に育ち、共に歩む」を重視する教育の実践が、本学が最も力を入れて実現したい教育です。その実現のためには、心と心が通じ合う少人数教育が不可欠です。そこで本学では適正規模の学生数にこだわり、個別指導を大切にしています。1年生から「基礎ゼミ」などを通して、クラスメートとの出会いや教員とのつながりを重視しています。教職員との距離が近いため、一人ひとりの学生の皆さんへのケアも十分ですし、専門性の高い分野について、より深く、より集中して学ぶことが可能となるのはもちろん、一人ひとりに対する「心の教育」に関しても力を注ぐことができます。学生、教職員一人ひとりの顔が見える大学であってほしいとの願いから、コロナ禍にあっても、一人ひとりの状況に十分配慮しながら、対面授業を重視する教育を実践します。
学園内には、同朋大学のほかに名古屋音楽大学や名古屋造形大学、同朋高校、同朋幼稚園があり、他分野間交流も盛んです。障がいを持つ学生が学び易い大学づくりを進めており、選抜試験では障がい者枠も設け、障がい学生のための奨学金制度も作りました。車いすの学生、目や耳が不自由な学生も安心して大学生活を送れる大学です。スポーツに熱中する学生もいればボランティアに一生懸命な学生、もちろん学修に励んでいる学生など、いろいろな学生と出会えますし、先輩と後輩の区別なく一緒になっての学園生活が楽しめます。経済的に恵まれない方々には国の制度以外にも大学独自の奨学制度も用意しています。キャンパスのあちらこちらでは学生の皆さんと教職員が親しく語り合う光景が見られます。この親密な関係は卒業後も途絶えることなく生涯を通じて続きます。こうした心の触れ合いは開学以来70余年の歴史の中で、同朋大学から巣立った卒業生の皆さんに共通する伝統の校風なのです。
本学はさまざまな価値観を持った学生はもちろん、いくつになっても学ぶことに意欲的な人たちのために広く門戸を開いています。この4月には、77歳で修士号を取得された方もいました。このような環境の中で一人ひとりが持っている良さを共に伸ばし合い、足りないところは補い合いながら共に成長し、自分自身の成長を確かなものとしていってください。同朋大学はあなたたちの入学を心から歓迎します!

同朋大学 学長 松田 正久

同朋大学 学長

松田 正久(まつだ まさひさ)


愛知教育大学学長、奈良教育大学監事、同朋学園学監などを歴任し、2018年5月より現職。専門分野は理論物理学(素粒子論)。土いじり(野菜作りなど)や軽めのハイキング、映画鑑賞、釣り、学生スポーツ応援など多趣味。以前は登山にも頻繁に行っていましたが、今は、「愉しく元気に無理をしない」をモットーにしています。