2019年10月26日(土)、27日(日)『東海学生バスケットボールリーグ戦(2部)』2巡目の3戦目、4戦目が開催されました。 結果は以下の通りです。 10/26 Sat. vs 中京大学 @日本福祉大学 美浜キャンパス 中京大学 56 - 59 同朋大学 中京大学 56 14 - 12 59 同朋大学 22 - 17 10 - 13 10 - 17 劇的勝利!リーグ上位・中京大学に競り勝つ 試合終了のブザーが鳴り、喜びを爆発させる選手・スタッフら。 戦評 ゲームスタートは、#1 角川愛菜(4年・清林館)、#8 寺尾唯(4年・一条)、#11 尾上ほの(3年・岐阜女子)、#14 木村円香(1年・清林館)、#19 井之下れみん(1年・岐阜女子) #14 木村円香のジャンプシュートが決まり幸先よくスタートするかに見えたが、相手#11のドライブが止められずファールと失点を重ねる。第2Qも同じく中京大#11を中心とした攻めに、守りの時間が多くなるが#1 角川愛菜、#7 河田多恵(3年・岐阜総合学園)の3P、#14 木村円香のゴール下のシュートで何とか踏ん張るも29-36の7点ビハインドで前半終了。 後半はDFが機能し始め、#8 寺尾唯のスピンムーブからのバスケットカウントなどで点差を縮めるが、残り2分を切ったところで#1 角川愛菜が負傷退場。直後に点を決められ悪いムードが漂うが、終盤#88 芦田佳代(3年・名経大高蔵)セットプレイから3Pを決め42-46で最終Qへ。この日好調の#7 河田多恵のリバウンドからのステップインシュートや#24 堀内香歩(3年・名経大高蔵)の速攻などで点を重ねるも相手も踏ん張り、つかず離れず4点~2点差のまま時間が過ぎていく。ここでベンチメンバーが奮起。残り4分を切ったところで#55 池田亜紬(1年・奈良文化)がDFで頑張りをみせ、この日好調の#7 河田多恵の連続得点や#24 堀内香歩、#88 芦田佳代の3Pで残り2分、同点に追いつく。さらに途中出場の#55 池田亜紬が3Pのファールを受けフリースローの権利を得る。ここで3点差にしたかったがまさかの3本ミス。次の中京大の攻撃時にリバウンドからのシュートを許し2点差となり同朋大のタイムアウト。セットプレイからこのゲーム絶不調の#11 尾上ほのが値千金の同点シュートを決める。次の相手のオフェンスも気迫のこもったDFでマイボールに。残り16秒、バックコートからのオフェンスを選択し、再度セットプレイ。ここでも同じセットから#11 尾上ほのがファールを受けながらペネトレイトからのレイアップを沈め、ついに逆転。さらにボーナススローも決め残り3秒、3点差で中京ボール。3Pランキング2位の中京大#14の最後のシュートが外れ、劇的な逆転勝利となった。 個人スタッツ #1 角川愛菜 16得点(3P2本) 7リバウンド #7 河田多恵 12得点 #14 木村円香 8得点 9リバウンド チームを引っ張ったキャプテン・角川愛菜 選手(4年・清林館) 「2巡目に入りなかなか勝ちきれない試合が続いてましたが、今日は全員がバランスよく得点を重ねることができました。大事な場面でもシュートを決めきることができ勝つことができました。」 采配が光った 久我一斗 監督 56-56の試合終盤、タイムアウト後のワンプレーでフロントコートを選ばず、バックコートからのスタートを選択。この采配が見事的中し決勝点をもぎ取った。 選手に指示を出す久我監督。少ないチャンスを活かすべく、緻密な作戦で勝利を手繰り寄せた。 59-56、薄氷を踏む勝利となった。試合後、選手が歓喜に沸く中、 「あいつら(試合を)面白くしてくれるでしょう。いつもだったら負けていたゲーム展開。フリースローとかをしっかり決めていればもっと楽に勝てたけどね。それでも勝てたことは大きい。相手が中京大だからなおさら。ただ浮かれてばかりもいられない。一歩間違えれば落としていたゲーム。自分たちで試合を難しくしてしまった。明日が大事。」 と勝利の余韻に浸ることなく、勝って兜の緒を締めた。 寺尾唯 選手(4年・一条) 「入りだしはあまり良くなかったです。連続してミスをしてしまいましたが、後半なってみんなの勝ちたい気持ちが全面に出て勝てたと思います。チームみんなで勝てた試合でした。中京大学は、今まで負けていた相手だったので勝てたことは本当に嬉しいです。」 河田多恵 選手(3年・岐阜総合学園) 「前半いつものようにミスが目立ち自分たちで苦しい展開を作ってしまっていました。ただ、後半になっても諦めず、苦しい時間帯も我慢して粘り強くディフェンスしコツコツと点を重ねたことで勝ちにつながったと思います。」 堀内香歩 選手(3年・名経大高蔵) 「最後まで集中を切らさず、同朋らしい粘り強いDFができました。大事な場面でシュートが良く入っていたので勝ちに繋がったと思います。」 池田亜紬 選手(1年・奈良文化) 「簡単なシュートを外してしまってオフェンスが全然上手くいかなかったので、ディフェンスで頑張ろうと思いました。最後まで粘り強くディフェンスできたと思います。全体でも最後まで粘ったディフェンスが徹底できたのが勝因だと思います!」 芦田佳代 選手(3年・名経大高蔵) 「起点となるリバウンドやルーズボールなど小さなことを最後まで全員が粘り闘い続けたので勝つことができました。」 尾上ほの 選手(3年・岐阜女子) 「チーム一人ひとりが強気でプレーし最後まで諦めず、競り勝つことができました。本当に嬉しかったです。」 山崎朋香 学生コーチ(4年・海星学院) 「中京大学には1巡目で大差をつけられて負けたこと、さらにチームが今負けが続いてたこともあり、勝利できてとても嬉しいです。チーム力がより深まったゲームだと思います。」 10/27 Sun. vs 愛知大学 @日本福祉大学 美浜キャンパス 愛知大学 55 - 49 同朋大学 愛知大学 55 15 - 11 49 同朋大学 17 - 10 11 - 12 12 - 16 6点差惜敗でリーグ戦5位が確定。2部残留を賭け、3部との入れ替え戦へ。 5位が確定し、入れ替え戦にまわることが決定。試合後、厳しい表情を見せる選手ら。 試合後の久我監督の表情は、前日とはうって変わって厳しいものとなった。5位が確定し、11/9(土)・11/10(日)の3部リーグとの入れ替え戦にまわることが決まった。 「決定機を外しすぎ。あれだけ外していたら勝てない。相手はエースが欠場で苦しい状況。十分に勝機はあっただけに今日の負けは痛い。でも決まったものは仕方ない。この状況をプラスに捉えて、リーグ戦の最終戦・東海学園大戦に向けて準備するのみです。選手たちもいかにこの状況をプラスのものに変えられるか。入れ替え戦にまわったことでこのチームでの活動が2試合増えた訳ですから。出場機会に恵まれていない選手もまだまだチャンスはあります。数なくとも私は前を向いています。」 終始追いかける展開となったが、何度も策を練り直し攻め続けた。 角川愛菜 選手(4年・清林館) 「昨日の中京大学との試合の流れで今日も勝ちたかったですが、シュートを打っているものの中々決めることができませんでした。ディフェンスが良かっただけに、確実に勝てた試合でしたが残念な結果となってしまいました。リーグ戦も残り1試合となりましたが、最後は勝ちきり良い形で入れ替え戦へと繋げれるようチーム一丸となって闘っていきたいと思います。」 寺尾唯 選手(4年・一条) 「自分のシュートさえ入っていれば勝てた試合だったので本当に悔しいです。同朋らしいディフェンスが出来ていたからこそ、オフェンスでどれだけ点数を取れるかが課題なので練習あるのみです。」 木村円香 選手(1年・清林館) 「今日はシュートミスが目立つ試合となりました。相手チームのインサイドの得点を言われていたのにも関わらず抑えることができず、またオフェンスでもやり返せず悔しかったです。この試合で入れ替え戦が決まってしまいましたが、課題はまだまだたくさん残っているので最後まで同朋らしく全力で戦います。」 河田多恵 選手(3年・岐阜総合学園) 「ディフェンスはよく出来ていて何度も相手の攻撃を止めれていました。ただ、自分たちのシュート確率が悪くなかなか点につながらなかったことが敗因だと思います。個人的には3Pをもうあと1本、2本決めれればというところなので、入れ替え戦含めあと3戦ありますが全部勝って4年生との最後の大会を楽しく終えていきたいと思います。」 堀内香歩 選手(3年・名経大高蔵) 「序盤からなかなか攻めきることができず、DFでも流れを持ってくることができなかったと思います。リーグ戦は残り1試合となりますが、一人ひとりの課題やチームでの課題を1つでも達成できるよう練習していきたいと思います。」 岡戸ゆりな 選手(1年・清林館) 「11点差という大切な場面で試合に出させて頂きましたが、自分の役割であるミドルシュートを決めきることが出来ず足を引っ張る結果になってしまいました。このような大切なチャンスを掴み勝利に貢献出来なかったことがすごく悔しいです。入れ替え戦は決まってしまいましたが、まずは来週の東海学園戦に向けて課題を持ち練習に取り組みたいです。」 芦田佳代 選手(3年・名経大高蔵) 「最後まで気持ちを切らさずに闘いましたが、相手チームと違いシュートのミスが多く負けてしまいました。残り1週間で修正ができるよう練習を頑張ります!」 尾上ほの 選手(3年・岐阜女子) 「何回もオーバータイムをとれていいディスェスできたのでよかった点だと思います。オフェンスでは大きな選手に対して逃げたプレーや、いつも通りの攻めができず決めきれるシュートもたくさん落としてしまったのでしっかり練習していきたいです。」 山崎朋香 学生コーチ(4年・海星学院) 「前日の良い雰囲気で勝ち切りたかったですが、自分達がずっと課題にしている簡単なシュートを決めきることが出来ず、悔しい結果に終わってしまいました。ただ、強みであるディフェンスで相手の得点を抑えることが出来たので、自分たちにとってプラスになる試合でした。」 久我一斗 監督 「49点では勝てませんね。もっと60点や70点は最低でもとらないと勝つのは難しいです。今日は特にシュートミスが目立ちました。選手たちにはもっと意地をみせてほしかったです。出たくても出られない選手もいるわけですから。あとは勝つために良い意味でずる賢く戦ってもらいたいですね。例えば今日の試合で言うと、相手が4回ファールしていて、あと1回ファールをもらえばフリースローなのに、簡単にシュートにいってしまったり…。ファールをもらいにいくプレーをしていくとか仕掛けていかないと。」 「守備面に関しては、愛知大学相手に55点に抑えられたことについてはある程度評価できます。ディフェンス面はよく頑張っていたと思います。やってきていることは間違いないので、最後まで自分たちの積み上げてきたものを信じて戦ってもらいたいですね。」 -入れ替え戦について- 「3部リーグの静岡大学さん、愛知淑徳大学さんのどちらかと対戦することになるわけですが、どちらがきても手強い相手です。難しい試合になるでしょう。今日、同じ会場で試合をしていた静岡大学さんは非常に良いゲームをしていました。むしろ対戦相手に“同朋とはあたりたくない”と思わせるようなゲームをリーグ戦残り1試合(vs東海学園大)でお見せしたいと思います。東海学園さんも今日の試合(vs静岡産業大)は気迫あふれる熱いゲームをしていました。確実に状態は上がってきていると思いますが、負けるわけにはいきません。選手たちの躍動する姿をぜひ会場に見に来てほしいですね。」