本日、前期 卒業式を執り行いました。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 

【松田正久 学長の祝辞】

 

皆さんは、私が学長に就任以来、初めての卒業修了生の皆さんです。それぞれの事情があり、半年間、修了年限を超えて、9月卒業・修了となりました。
卒業・修了はゴールと同時に、新たなスタートでもあります。9人の皆さんに、同朋大学を代表して、心から祝福の言葉を贈りたいと思います。
多くの学友と同時に卒業・修了できなかったとはいえ、これも長い人生における一つの貴重な経験だと思ってください。

私は、学生諸君には、この大学が「学びがい」「つくりがい」のある大学であってほしいと思っています。
卒業生ならびに修了生の皆さんは、本学での学びの中で、クラス・クラブ・サークルの仲間との友情を育み、充実した大学生活を送られてきたことと思います。
学部にあっては、各自の専攻分野の学問の難しさや奥深さを理解されました。
大学院にあっては、学部での学びの上に、それぞれの専攻における学問を探求され、その成果を修士論文に結実されました。
多くの授業の中で色々な感動を経験し、卒業研究・ゼミ・修士論文作成など、先生方から指導を受け、指導教員との間でも師弟の良き関係を築かれたことと確信しています。
この場に、皆さんの指導教員も出席され、祝福してくれています。いい師は、一生の師ともなり、人生の相談相手にもなってくれます。

今は少し秋の気配が感じられる気温になりましたが、今年の夏は観測史上最高の暑さだったそうです。
こうした中で、日本でも世界でも猛暑や大洪水に加え北海道では大きな地震もありました。
人類の活動が、地球温暖化など地球全体の変化を引き起こしていることは、ほぼ間違いなさそうです。
「think globally」で環境問題への関心を持ち続けていただきたいし、「act locally」で、身近にできることを実践していただきたいと願っています。
そして、卒業・修了されたのちも、ぜひ皆様の学び舎であった同朋大学の未来に思いを馳せていただきたいと思います。

先日も経済協力開発機構(OECD)の教育に関わるデータが公表されましたが、日本の国内総生産(GDP)に占める教育への公的支出は、いまだ最下位にあり、特に高等教育では0.5%です。そうした事実の中での「文明とは何か」「教育とは何か」、「先進国とは何か」という問題提起だと受け止めています。
確かに便利さから言えば、先進国かもしれません。しかし、文明国だろうか、ということを考えてみてください。私たちが、安心で安全に暮らせる国だろうか、という点で、皆さんにはこれからも社会的関心を持ち続けてほしいと願っています。
持続可能なための国際目標SDGsは国連が2015年に決めた2030アジェンダです。貧困、飢餓、教育、健康、ジェンダー、エネルギー、雇用、平和、気候変動などなど17の目標からなっています。

同朋和敬(どうぼうわぎょう)は、このSDGsに通じる概念です。先日も学生から、この意味を分かりやすくという問いかけがありました。
私は、社会的弱者の立場に立って常に物事を考えることだといいました。皆様にお渡しした、袋にもLiving together in diversity と書いてあります。
多様性の中で共に生きる、共に生活する、という意味ですが、この心を忘れずに持ち続けてください。
多様性を失った社会はファシズムの国であり、独裁国家であることを忘れないでください。多様性を保持することの大切さを同朋和敬は意味していることを心に刻んでください。

 

卒業・修了生諸君の今後の大いなる活躍が、本学の、そして日本や世界の今後を支え、変革する大きな力になるものと確信しております。
今後のご活躍を祈念いたしまして、卒業・修了式にあたっての告辞といたします。

2018年9月28日

同朋大学学長
松 田 正 久

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