仏教文化研究所の成果

最新の研究所紀要目次

研究所紀要 第38号(2019年3月)

タイトル著者
口絵 親鸞真蹟断簡(専光寺所蔵・本證寺所蔵)
口絵 本願寺聖人伝絵(康楽寺本)
 
康楽寺の親鸞伝絵について
―― 康永本および照願寺本との対比による考察 ――
祢津 宗伸
上宮寺門徒団史料の基礎的考察
―― 中世末期・近世初期を中心に ――
垣内 健克
『色里三所世帯』の構造 日比野 洋文
〔史料紹介〕
『お千代物語』 その一
―― 写本『薩摩国千代物語』 ――
服部 仁
齋藤 聖
〔史料紹介〕
三重県総合博物館所蔵『谷家文書』所収の伊勢御師道者売券について
―― 中世紀州の宗教的(熊野・高野山・真宗)特質と伊勢御師の活動 ―― 
千枝 大志
〔合評会報告〕
伊東恵深『親鸞と清沢満之』を読む ―― 著者を交えての合評会 ――
本明 義樹
西本 祐攝
碧海 寿広
伊東 恵深
名和 達宣
〔特別調査報告〕
西厳寺蔵「小川貫弌資料」調査報告(三) 
藤井 由紀子
小川 徳水
中川 剛
日比野 洋文
研究所調査記録  
同朋大学仏教文化研究所設立40周年記念シンポジウム「アジア仏教の死者・供養観」  
 日本仏教の死者・供養観 蒲池 勢至
 中国仏教の死者・供養観 嘉木揚 凱朝
 バングラデシュ仏教の死者・供養観 ギャナ・ラトナ
 シンポジウム司会 武田 龍
田中智学の日蓮主義運動における教化の諸相
―― 本化宗学研究大会を中心にして ――
ブレニナ・ユリア
役小角伝考
―― 役小角/役行者伝の変遷から見えてくること ――
脊古 真哉

同朋大学仏教文化研究所所報

同朋大学仏教文化研究所編 発刊物

発刊物刊行年内容
同朋大学仏教文化研究所 研究叢書Ⅰ
『蓮如名号の研究』
(法蔵館)
1998年4月

各地に伝わる中世に書かれた多数の名号。それらの真の筆者は誰か?本書は300点余の名号の写真を掲載し、比較検討することによって客観的なデータに基づく筆者特定を目指した画期的な名号論。

【図版篇】
  • 図版Ⅰ 名号
  • 図版Ⅱ 賛銘・裏書
【論文篇】
  • 墨書草書体六字名号について(青木馨)
  • 蓮如自筆の楷書六字名号について(木越祐馨)
  • 蓮如を中心とした九字・十字名号について(岡村喜史)
  • 蓮如名号成立の歴史的背景(小島惠昭)
  • 名号の祭祀形態と機能―道場から寺院へ(蒲池勢至)
  • 蓮如筆の名号と賛銘(松平龍哉)
【史料篇】
  • 蓮如名号関係史料(木越祐馨編)
  • 名号所在一覧(蒲池勢至編)
同朋大学仏教文化研究所 研究叢書Ⅱ
『実如判 五帖御文の研究 影印篇』
(法蔵館)
1999年3月

『五帖御文』は誰がいつ編纂したのか?従来の研究に一石を投じる実如自筆の奥書をもつ完全な善本が発見された。本書は詳細な解題を付してその『本證寺本五帖御文』を完全公開。

  • 解題 実如判『五帖御文』(小山正文)
同朋大学仏教文化研究所 研究叢書Ⅲ
『実如判 五帖御文の研究 研究篇上』
(法蔵館)
2000年3月

蓮如から実如へ、発展期の本願寺教団の実態を新たな視点でとらえ直す書き下し論考9篇を収録。

  • 実如判五帖御文翻刻校合(渡辺信和)
  • 蓮如の世法観の視座(池田勇諦)
  • 念仏者にとっての現実の意義
    ―「蓮如と一向一揆」の考察を通して―(廣瀬惺)
  • 実如期の本願寺教団と御文の聖教化(岡村喜史)
  • 実如の生涯(金龍静)
  • 本願寺と白川伯家
    ―中世の真宗における神の観念ノート―(山田雅教)
  • 実如判一冊本『御文』とその新出「行順寺本」について
    ―『五帖御文』の成立過程をうかがう上で―(田代俊孝)
  • 御文と門徒伝承―御文から御消息へ
    ―(蒲池勢至)
同朋大学仏教文化研究所 研究叢書Ⅳ
『実如判 五帖御文の研究 研究篇下』
(法蔵館)
2000年3月

本願寺九代の実如に関する業績や本願寺教団の発展を、フィールドワークや新出資料を用いて新たに見直す気鋭の論考7篇を収録。

  • 実如の継職と初期の実如裏書方便法身尊像(吉田一彦)
  • 真宗教団と被差別民
     ―実如時代における紀伊真宗の一断面―(武内善信)
  • 湖北地域における実如期本願寺教団の展開
     ―称名寺とその門末を中心に―(脊古真哉)
  • 蓮如・実如下付本尊・名号より見た三河教団の特質(青木馨)
  • 飛騨における実如証判「御文」について(三本昌之)
  • 実如期の加賀教団の一断面について
     ―専光寺慶心の歴史的性格―(木越祐馨)
  • 実如と西国九州門徒の動向
     ―新出資料をめぐる諸問題―(本多正道)
同朋大学仏教文化研究所 研究叢書Ⅴ
『実如判 五帖御文の研究 資料篇』
(法蔵館)
2003年3月

実如に関する諸資料情報を集成。

  • 本證寺蔵『実如判五帖御文』語彙総索引(石川洋子、柏谷直樹)
  • 本證寺蔵『実如判五帖御文』漢字索引(柏谷直樹)
  • 本證寺蔵『実如判五帖御文』の仮名字体と仮名遣いについて(石川洋子)
  • 本證寺蔵『実如判五帖御文』の漢字と仮名字音表記について(柏谷直樹)
  • 実如判御文所在一覧稿(加藤慈都)
  • 史料 実如消息集(岡村喜史)
  • 実如裏書の方便法身尊像(脊古真哉)
  • 証如版御文―鷲森別院蔵
  • 和歌山市鷺森別院蔵証如版「五帖御文」書誌(渡辺信和)
同朋大学仏教文化研究所 研究叢書Ⅵ
『史料 大浜騒動』
(法蔵館)
2003年2月

同朋大学仏教文化研究所と真宗大谷派岡崎教区殉教記念会の共編による、明治4年に三河で起こった護法運動である大浜騒動に関する史料集。本書は獄中よりの書簡など当事者による一級史料の大半を全文翻刻することにより、当時の人々から現代の我々の生き方へ示唆を与える。

  • 大浜騒動について(青木馨)
【史料翻刻】

発端/経過/幽因/音信/口上/判決/雑載

同朋大学仏教文化研究所 研究叢書Ⅶ
『蓮如方便法身尊像の研究』
(法蔵館)
2003年3月

各地に伝わる阿弥陀仏の絵像本尊70点余りの表、裏書、花押をカラーで掲載し、その裏書を翻刻。実地調査に基づいた客観的な視点から変動期の本願寺教団の実態をとらえ直す刺激的な研究の成果。

【図版篇】
  1. 蓮如・順如裏書の方便法身尊像
  2. 初期真宗の阿弥陀如来絵像
  3. 綽如・存如裏書の方便法身尊像
  4. 実如・証如・顕如裏書の方便法身尊像
【研究篇】
  • 総説 本願寺流真宗と方便法身尊像(脊古真哉、吉田一彦、小島惠昭)
  • 蓮如・順如期の方便法身尊像裏書(脊古真哉)
  • 日本仏教史上の蓮如の位置
    ―本願寺教団の形成と初期真宗―(吉田一彦)
  • 本願寺住持としての順如
    ―再評価の試み―
  • 下付物からみた蓮如期の本願寺教団(岡村喜史)
  • 奉修復方便法身尊像について(吉田一彦、小島惠昭)
  • 「惣仏」としての絵像本尊
    ―湖北地方のオソウブツ―(蒲池勢至)
  • 方便法身尊像についての調査データ(脊古真哉)
『誰も書かなかった親鸞―伝絵の真実』
(法蔵館)
2010年11月

新たな親鸞像構築のために、従来の定説や常識にとらわれることのない着眼や、従来の説の問い直し、あるいは従来あまり注目されていなかった点に注目するなど、今後の親鸞伝研究の指針となる内容を目指して執筆された論集。

  1. 出家―家系と出自(木越祐馨)
  2. 六角堂夢告―親鸞は性に悩んだのか(青木馨)
  3. 法然と親鸞―二つの絵伝からみた師弟関係(小山正文)
  4. 信心―信行両座・信心諍論(池田勇諦)
  5. 教行信証―念仏停止と『教行信証』の成立(名畑崇)
  6. 太子信仰―聖徳太子と善光寺(渡辺信和)
  7. 家族―恵心尼文書を読み解く(岡村善史)
  8. 関東門弟―親鸞消息にみる門弟の動向(安藤弥)
  9. 箱根と熊野―神祇不拝と汚穢不浄(小島惠昭)
  10. 葬送と墓―親鸞の石塔・遺骨・影像・廟堂(蒲池勢至)
同朋大学仏教文化研究所編
『教如と東西本願寺』
(法蔵館)

2013年12月

東本願寺を創立した教如に関する初めての歴史研究論集を、同朋大学仏教文化研究所が企画し、二〇一三年の教如上人四百回忌を記念して刊行した。宗門内外の研究者から構成された執筆陣によって、教如の実像と、本願寺の東西分派の歴史が、様々な視点から検証された。今後の研究進展に資するべく、本願寺教如の略年表や関係系図も収録されている。近年の研究成果に基づき、徳川幕府による政治的意図ではなく、教如教団の主体的独立とする歴史観が示された論集である。


序文 (真宗大谷派宗務総長・里雄康意)
巻頭言 (同朋大学仏教文化研究所所長・小島惠昭)
総論 本願寺教如―その生涯と歴史的論点―(安藤弥)
本願寺教如 略年表/関係系図

第Ⅰ部 本願寺教如と東西分派
  1. 北陸との関係 「教如と石山合戦および在国期の北陸」(木越祐馨)
    コラム1 信長との関係 「教如による大坂籠城の理由」(草野顕之)
  2. 秀吉との関係 「教如と豊臣政権」(遠藤一)
    コラム2 家族問題 「教如とおふく(教寿院如祐)」(吉井克信)
  3. 継職問題 「准如の継職から見た教如」(岡村喜史)
  4. 家康との関係 「教如の東本願寺創立」(川端泰幸)
  5. 教団の整備 「東西分派後の東本願寺教団」(松金直美)
    第Ⅱ部 教如論の諸問題
  6. 史料論の課題 「教如史料論」(金龍静)
  7. 地域教団論 「教如教団の地域的基盤
    ―三河を事例として―」(安藤弥)
  8. 東本願寺家臣 「教如とその家臣団
    ―御家中衆座列関連史料の紹介―」(太田光俊)
  9. 茶人との交流 「文化人としての教如
    ―自筆書状にみる交流―」(青木馨)
    コラム3 教如と茶器 「本願寺肩衝」(山口昭彦)
  10. 本願寺と梵鐘 「本願寺の梵鐘と教如」(小山正文)
    コラム4 絵像と伝説 「教如の寿像と伝承」(蒲池勢至)

参考文献一覧/史料解題
あとがき(青木馨、安藤弥)