文学部 仏教学科
親鸞の視座を通して仏教の思想・歴史・文化を学びながら
自己と社会の関係を見つめ、人が生きる意味を考えていく。
仏教を学ぶことは、単に仏教の知識を得るだけでなく、常に変化する時代のなかで
「人間とは何か?」「私が本当に人間として生きていくとはどういうことか?」を深く問い続けていくことです。
親鸞が開いた浄土真宗を中心に仏教を学びながら自己と社会との関係性を考え、真理を探究します。
「人間とは何か?」「私が本当に人間として生きていくとはどういうことか?」を深く問い続けていくことです。
親鸞が開いた浄土真宗を中心に仏教を学びながら自己と社会との関係性を考え、真理を探究します。
仏教学科での学びの特徴
文献読解を通して確かな理解力を身につける
思想・教学をしっかりと理解していくためには、何よりも文献を正確に読解していく力が必要です。『浄土三部経』や『法華経』などの経典をはじめ、親鸞の主著『教行信証』やそのエッセンスである『正信偈』、親鸞の言葉を弟子が記録した『歎異抄』などに深く親しみます。
実物資料を見て、手に取って学ぶ
学内にある仏教文化研究所は、40年以上にわたって真宗史、仏教文化の研究調査、資料収集を続け、特に真宗史に関しては、他の追随を許さない研究成果をあげています。学芸員課程の授業や史料展示などの実習を通して、貴重な実物資料を間近に見て、学びます。
地域交流と実践学習
「親鸞と現代」「仏教学会大会」など、さまざまな公開講座を企画し、多数のご参加をいただいています。特に知文会館(名古屋駅近くの聞法・学生研修施設)での真宗講座や報恩講では、学生たちが地域の方々の前で、勤行や法話実習など、実践的学習を行います。
現代社会の諸問題を考える
「親鸞と現代」「仏教学会大会」など、さまざまな公開講座を企画し、多数のご参加をいただいています。特に知文会館(名古屋駅近くの聞法・学生研修施設)での真宗講座や報恩講では、学生たちが地域の方々の前で、勤行や法話実習など、実践的学習を行います。
海外文化研修
人口13億人を超える民族のるつぼ、仏教発祥の地であるインド。そのインドと人口で肩を並べる貿易大国、中国。国民の9割以上が仏教徒というほほえみの国、タイ。各地の遺跡や寺院を訪問して、仏教文化という視点から、日本とアジアのこれからをみつめるグローバルな感覚を養います。
臨床仏教カリキュラム
四苦(生老病死)を学び、グリーフケア等、臨床という現場における実践経験を養い、仏教の立場から現代社会の苦悩に向き合います。「同朋大学 傾聴士資格課程」の各科目、「死生学」および「教化学特講Ⅰ・Ⅱ」から成り、修了した者には同朋大学仏教学科より修了証が発行されます。
4年間の学び
1年次
基礎知識を吸収する
主な科目 | 「基礎演習」「仏教学概論」「仏教漢文基礎学」「古文書基礎学」など |
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内容 | 仏教の基礎知識、基本的な考え方、専門用語を学ぶ。合わせて古典文献を読むための基礎学・語学を身につける。 |
2年次
研究する力をつける
主な科目 | 「真宗学概論」「浄土三部経講読演習」「教行信証講読演習」「仏教文化講読演習」など |
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内容 | さらに高度な講義を受けながら、演習や講読演習などゼミ形式の授業では、自分で課題を調べ、発表できるようになる。 |
3年次(コース選択)
自分の課題を見つける
主な科目 | 「教化学特講」「七祖教義」「真宗史」「仏教史」(インド・中国・日本)など |
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内容 | ゼミの研究発表などを通して、年末の卒論題目提出に向けて自分の研究テーマを絞り込みながら、興味がある分野の専門的な講義を受ける。 |
4年次 (コース選択)
基礎知識を吸収する
主な科目 | 「真宗学演習」「仏教文化演習」「教化学実習」「卒業論文」など |
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内容 | 演習の授業でさらに研究スキルを磨き、指導教員のもと、卒業論文を作成する。 |
卒業論文(2023年度提出卒業論文題目より)
- 親鸞の仏性観~その救いの構造~
- 弁円済度の真実
- 親鸞の同朋観
- 大須真福寺に見る日本中世の仏教
- 源信僧都の思想と親鸞
- 井上円了と妖怪
- 地獄について
- 現代社会における宗教の役割 ~「檀家制度」から考える~
STUDENT'S VOICE
仏教やその他の宗教について興味を持っていて、高校生の頃からインターネットなどで調べたり、お経を読んだりして勉強していましたが、さらに深く学べる場で知識を身につけたいと思い、この学科を選びました。どのように生きていくか、幸せとは何か、など日々の生活での悩みを仏教の教えにたずねながら人生を送れるようしっかり学んでいきたいと思います。
仏教学科2年 川島 彩恵 さん
愛知県立一宮北高等学校出身
仏教学科2年 川島 彩恵 さん
愛知県立一宮北高等学校出身
コース紹介
活躍する卒業生
教えの中から生まれた、今の仕事への自覚と覚悟
同朋大学は、先生との距離が近いということもあってコミュニケーション能力も自然と身につきます。実家はお寺ですが、入学する前はお寺や仏教のことは全く分かりませんでした。しかし、講義で分からないことや論文の研究、声明でも先生方が親身に教えてくれました。日々の学びの中で、実家を継ぐために寺院関係の仕事がしたいと思い現職を選びました。現在は、管理部という貸しホール事業を中心に行っている部署に所属しています。ホールを利用されるお客様のご要望に、どうお応えできるかを同じ部署の方々とコミュニケーションを取りながら業務に励んでいます。参拝に来られる方々に仏教に関する質問をされ、それに答えることができて、大学で学んだこと、教えていただいたことが身についていると実感します。
PROFILE
真宗大谷派 難波別院 勤務
二三 大智さん
2019年 文学部 仏教学科 卒業
上越高等学校(新潟県)出身
取得資格:真宗大谷派教師資格
真宗大谷派 難波別院 勤務
二三 大智さん
2019年 文学部 仏教学科 卒業
上越高等学校(新潟県)出身
取得資格:真宗大谷派教師資格