社会福祉学科 社会福祉専攻
社会福祉専攻 経済行政コースが経済情報行政コースへリニューアル
経済を専門とする教員を増員し、経済をより広く深く学べるようになりました。
経済学についての知識を身につけることで、現代社会におけるさまざまな経済問題の理解に役立ちます。
情報を専門とする教員を迎え、新たに開講した情報系専門科目では、ICTやDX(デジタルトランスフォーメーション)への理解を深め、福祉分野での活用などが学べます。
新しく「ITパスポート」の資格取得が目指せるようになりました。
情報を専門とする教員を迎え、新たに開講した情報系専門科目では、ICTやDX(デジタルトランスフォーメーション)への理解を深め、福祉分野での活用などが学べます。
新しく「ITパスポート」の資格取得が目指せるようになりました。
生きていることをみんなが実感できる社会を創る
少子化問題や格差問題のある現代日本。
これからの時代は福祉の専門知識や技術と、人々の気持ちに共感できる「人間力」が求められます。
社会福祉専攻の各コースでは、現場での実習やフィールドワークを通じて実践力を養い、社会福祉を取り巻く多様な問題の解決に取り組む、理想的な社会づくりの担い手を目指します。
これからの時代は福祉の専門知識や技術と、人々の気持ちに共感できる「人間力」が求められます。
社会福祉専攻の各コースでは、現場での実習やフィールドワークを通じて実践力を養い、社会福祉を取り巻く多様な問題の解決に取り組む、理想的な社会づくりの担い手を目指します。
社会福祉専攻での学びの特徴
幅広い学びと資格の取得
さまざまなコースがあり、福祉関連の複数の資格取得が可能です。座学の授業でだけではなく、演習でコミュニケーション方法を学んだり、事例の理解を深めたり、実習を通じて現場を体験したりと幅広い学びができます。
資格取得を目指した対策講座
教員による担任制の習熟度別対策講座、専門業者の動画資料を用いた自宅学習によって、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の国家試験合格を目指します。また、公務員・教員志望者には、筆記試験・論作文の対策講座を行っています。
活発なボランティア活動
同朋大学は、地域の自治体と連携協定を結んでいます。地域のボランティアに参加する機会が多くあり、社会に貢献する実践力を身につけられます。
社会福祉とは?
人々の生活上の多様な問題の解決に取り組み、より良い社会を作ります。
CASE1
仕事で人間関係がうまくいかず、自信がなくなってしまった30代のAさん | もう2年くらい自宅に閉じこもっているとAさんのお母さんから相談がありました。 |
|
CASE2
自宅で転倒し骨折した80代のBさん | 手術をして退院できることになりましたが、治療費の支払いと今後の暮らしに不安があり、相談室を訪ねてきました。 |
|
社会福祉専攻では次の資格を目指すことができます。
- 病気やケガなどの障害や家族・学校・仕事場などの環境上の理由で日常生活を送る上で困っている人の相談に応じ、当たり前の生活が送れるよう支援する社会福祉士
- 心の病や悩みを抱えた人の日常生活や社会復帰を支援する精神保健福祉士
- 介護ニーズのある方々の生活に向き合いその方の生き方や生活全体を支援する介護福祉士
- 障がいのある子どもに対して、自立するために必要な知識や技術を教える特別支援学校教諭
●各コースの主な取得可能資格 ■主な取得資格とは別に、履修の方法によってさらに1資格まで取得可能
※編入生で、社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験受験資格を取得する場合は2年次からの編入となります。
※編入生で、社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験受験資格を取得する場合は2年次からの編入となります。
専攻コース名 | 資格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
社会福祉士 (国家試験受験資格) |
介護福祉士*1 (国家試験受験資格) |
精神保健福祉士*2 (国家試験受験資格) |
教員*3 中学一種(社会) 高校一種(福祉)(公民) |
教員*3 特別支援学校教諭一種*4 |
|
社会福祉コース | ● | — | ■ | ■ | — |
介護福祉コース | ■ | ● | — | ■ | — |
精神保健福祉コース | ■ | — | ● | — | — |
福祉教育コース | ■ | — | — | ● | ■ |
経済情報行政コース | ■ | — | ■ | ■ | — |
* 1 介護福祉士国家試験受験資格課程履修者(定員40名)の決定は入学直後の学内選考により行います。
* 2 精神保健福祉士国家試験受験資格課程履修者(定員30名)の決定は1年次後期の学内選考により行います。
* 3 成績が基準に達していない場合は履修できないことがあります。
* 4 特別支援学校教諭一種免許状を取得するには基礎となる免許状(中一種・高一種)を取得することが必要です。
* 2 精神保健福祉士国家試験受験資格課程履修者(定員30名)の決定は1年次後期の学内選考により行います。
* 3 成績が基準に達していない場合は履修できないことがあります。
* 4 特別支援学校教諭一種免許状を取得するには基礎となる免許状(中一種・高一種)を取得することが必要です。
実習モデル
取得資格 | 必要な実習 | 1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
社会福祉士 | ソーシャルワーク実習 | — | — | 4週間 | 8日間 | ||
介護福祉士 | 介護福祉実習 | 5日間+5日間 | 12日間+4週間 | — | 12日間 | ||
精神保健福祉士 | 精神保健福祉援助実習 | — | 2日間 | 2週間 | 2週間+1週間 | ||
社会福祉士 +精神保健福祉士 |
ソーシャルワーク実習 | — | — | 4週間 | 8日間 | ||
精神保健福祉援助実習 | — | 2日間 | 2週間 | 2週間 | |||
介護福祉士 +社会福祉士 |
介護福祉実習 | 5日間+5日間 | 12日間+4週間 | — | 12日間 | ||
ソーシャルワーク実習 | — | — | 4週間 | — | |||
中一種(社会) +高一種(福祉)・(公民) |
中一種 教育実習 | 選択 | — | — | *1 | 3週間 | 選択 |
高一種 教育実習 | — | — | *2 | 3週間 | |||
社会福祉士 +高一種(福祉)・(公民) |
ソーシャルワーク実習 | — | — | 4週間 | 8日間 | ||
高一種 教育実習 | — | — | — | 2週間 | |||
中一種(社会) +高一種(公民) +特別支援一種 |
中一種 教育実習 | 選択 | — | — | *1 | 3週間 | 選択 |
高一種 教育実習 | — | — | — | 3週間 | |||
特別支援一種教育実習 | — | — | — | 2週間 | |||
介護福祉士 +高一種(福祉)・(公民) |
介護福祉実習 | 5日間+5日間 | 12日間+4週間 | — | 12日間 | ||
高一種 教育実習 | — | — | — | 2週間 |
* 1 中一種(社会)を取得するには3年次に介護等体験7日間が必要です。
* 2 高一種(福祉)を取得するには3年次にソーシャルワーク実習が必要です。
* 2 高一種(福祉)を取得するには3年次にソーシャルワーク実習が必要です。
実習レポート
実習先:社会福祉協議会
社会福祉専攻4年 Kさん
社会福祉専攻4年 Kさん
社会福祉協議会は高齢、児童、障がいなど多岐にわたる分野で幅広く事業を行っているので、各分野の法律や単語など求められる知識が多く置いて行かれないようにするのが大変でした。一日の実習の内容も濃いため、日誌にまとめるのも一苦労でした。授業内で学んだ対人援助技術は、会話したり個々の支援を考えたりする上での指針となり、実際に現場で使えるスキルが身についているという自信にもつながりました。また、大学の勉強は、支援や福祉に関係なさそうなことでも思わぬところで役に立つことがあるので、どんな事も勉強していて損はありません。
COLUMN
福祉-日常生活を創る伴走者
汲田 千賀子 先生
私たちは、起床してから就寝するまであらゆる小さな選択と決定を繰り返して日々生活しています。例えば、何時に起きるか、何を食べるのか、何を着ていくのか、どこに出かけるのか、どんなテレビを観るのかなどです。危険そうだからやめておこう、雨が降りそうだから電車で行こうという判断もあります。また、コンサートに行きたい、新しいスマートフォンが欲しいというような希望もあります。しかし、何らかの要因でこのような判断や決定が難しかったり、一人では実現できない状況にある人もいます。それらを家族がサポートする場合もあるし、部分的あるいはすべてにおいて専門的な援助を受けることもあります。
「福祉」は、病気や障がいなどで社会的に弱い立場にある人たちが、必要な制度やサービスを活用しながら、その人が実現したいくらし(人生)を創ることを支える仕事です。つまり、「生活」を「当たり前のように送れるようにすること」のために存在しているといっても過言ではないでしょう。福祉専門職は前に立って生活をリードしていくのではなく、そっと生活の伴走者になる、そんなイメージです。
「福祉」は、病気や障がいなどで社会的に弱い立場にある人たちが、必要な制度やサービスを活用しながら、その人が実現したいくらし(人生)を創ることを支える仕事です。つまり、「生活」を「当たり前のように送れるようにすること」のために存在しているといっても過言ではないでしょう。福祉専門職は前に立って生活をリードしていくのではなく、そっと生活の伴走者になる、そんなイメージです。
「DX」※×「福祉」
※デジタルトランスフォーメーション
現在、福祉分野ではデジタルテクノロジーを活用して利用者の生活の質をより高めていく試みが始まっており、同朋大学ではデジタルテクノロジーと福祉を融合させた授業や研究が行われています。
同朋大学が実施するプログラムは、ICT・AI・データサイエンスなどのデジタル技術を介護福祉の現場に活かすことを目的とした文部科学省の事業に採択されています。
ここで培われた技術は、本学学生の福祉教育にも活かされています。
同朋大学が実施するプログラムは、ICT・AI・データサイエンスなどのデジタル技術を介護福祉の現場に活かすことを目的とした文部科学省の事業に採択されています。
ここで培われた技術は、本学学生の福祉教育にも活かされています。
同朋大学×社会福祉法人 貴和会 未来志向の取り組み
同朋大学が設立に携わった高齢者福祉施設「アカデミックケアホーム太閤」(社会福祉法人貴和会)では、最先端の介護理論、ICTや介護ロボット等の活用に取り組んでいます。
同朋大学では同法人と協定を締結、学生の実習や授業の一部を実施し、学生は現場で「眠りスキャン」、「体圧分散測定器」、「残尿測定器」などの先端技術に触れながら介護福祉を学んでいます。
同朋大学では同法人と協定を締結、学生の実習や授業の一部を実施し、学生は現場で「眠りスキャン」、「体圧分散測定器」、「残尿測定器」などの先端技術に触れながら介護福祉を学んでいます。
特別養護老人ホーム
「アカデミックケアホーム太閤」
リカレント教育 「DX 」※ ×「介護福祉」
同朋大学が実施するプログラム【「共に学ぶ」「共に育つ」新しい介護福祉DX 人材育成のためのリカレント教育推進事業】は、ICT・AI・データサイエンスなどのデジタル技術を介護福祉の現場に活かすことを目的とした文部科学省の事業に採択されています。
STUDENT'S VOICE
「ソーシャルワーク演習」の授業では、事例を用いたロールプレイングや面接技法を行い、具体的な援助方法など、実践的な学びを得ることができました。この学びを活かしソーシャルワーク実習でもさらに学びを深め、国家試験の勉強にも励み、社会福祉士の資格取得を目指します。卒業後は困っている人に真摯に向き合い寄り添うことのできるソーシャルワーカーになりたいです。
社会福祉コース 4年 帖佐 百香 さん
愛知県立岩倉総合高等学校出身
社会福祉コース 4年 帖佐 百香 さん
愛知県立岩倉総合高等学校出身
コース紹介
社会福祉のより良いカタチを考えて、国や地域、制度や仕組みを変えていきたい。
活躍する卒業生
一人ひとりに寄り添い理想である「信頼してもらえる支援者」に
祖父母の家が近く高齢者とのふれあいが自分にとって当たり前だったこともあり、福祉に興味をもち、大学では福祉、主に介護福祉や障がい福祉について学びました。卒業後の進路は、キャリア支援課の方に勧められたことがきっかけでしたが、学んだことが活かせると思い、今の就職先に決めました。現在は障がい者支援施設で、自ら立てた支援計画に基づいて各利用者さんの支援をしています。支援計画は定期的に見直していますが、自分の立てた計画で行動に改善が見られたり状況が良くなったりしたときに、やりがいを感じます。経験豊富な先輩職員は利用者さんととても良い関係を築いており、自分が行うよりもスムーズにコミュニケーションをとれています。自分もそのような信頼関係を築いて、自分の理想である、「一人ひとりに寄り添う支援者」になりたいです。
PROFILE
愛知厚生事業団 弥富の里 勤務
五條 はるなさん
2021年 社会福祉学部 社会福祉学科 社会福祉専攻 卒業
三重県立四日市西高等学校出身
取得資格:社会福祉士、介護福祉士
愛知厚生事業団 弥富の里 勤務
五條 はるなさん
2021年 社会福祉学部 社会福祉学科 社会福祉専攻 卒業
三重県立四日市西高等学校出身
取得資格:社会福祉士、介護福祉士
大学や大学院での学びを活かして相談者を深く理解できるカウンセラーに
同朋大学・大学院では心理学を学び、現在は学生相談室のカウンセラーとして働いています。若者支援に興味があったので、学生相談室への就職を希望しました。カウンセラーとしてご活躍されていた先生のお話を聞き、カウンセラーになりたいという目標を再確認することができました。同朋大学では先生方との接点を多く持てるので、その中で将来を考える機会が生まれやすいと思います。業務内容としては、主に学生や保護者とのカウンセリングや学内外との連携共有を行っています。カウンセリングでお聞きすることは、相談者によって様々なので、つねに相談者と一緒に考え、理解するよう心がけています。また、大学や大学院で学んだことを活かしたり、学内外と協力・連携したりすることで、今私が勤務している学生相談室を、必要な時に気軽に来られる場所にしていきたいです。
PROFILE
名古屋造形大学 勤務
樋口 未菜さん
2017年 社会福祉学部 社会福祉学科 社会福祉専攻 卒業
2019年 同朋大学 博士前期課程 人間福祉研究科 臨床心理学専攻修了
屋久島おおぞら高等学校(鹿児島県)出身
取得資格:臨床心理士、公認心理師
名古屋造形大学 勤務
樋口 未菜さん
2017年 社会福祉学部 社会福祉学科 社会福祉専攻 卒業
2019年 同朋大学 博士前期課程 人間福祉研究科 臨床心理学専攻修了
屋久島おおぞら高等学校(鹿児島県)出身
取得資格:臨床心理士、公認心理師
教員紹介
- 石川 洋 教授[情報社会]
- 伊藤 明代 専任講師[こころとからだのしくみ]
- 岩瀬 真寿美 准教授[教育原理]
- 牛田 篤 准教授[介護概論]
- 大橋 徹也 教授[ソーシャルワークの理論と方法]
- 加藤 昭宏 専任講師[地域福祉の理論と方法]
- 川乗 賀也 准教授[精神保健学]
- 工藤 隆治 教授[社会福祉の原理と政策]
- 汲田 千賀子 教授[高齢者福祉論]
- 下山 久之 教授[認知症の理解]
- 都築 治彦 教授[経済政策Ⅰ・Ⅱ、情報処理]
- 宮地 菜穂子 准教授[児童・家庭福祉総論]
- 村上 逸人 教授[介護福祉総合演習]
- 山口 章夫 専任講師[特別支援教育方法論]
- 吉田 みゆき 教授[精神障害リハビリテーション論]
- 羅 佳 准教授[ソーシャルワーク論Ⅰ]
- 渡邊 幸良 教授[社会保障論Ⅰ・Ⅱ ]