学生・保護者の皆様へ

学長声明―後期授業の開始に際しての同朋大学の対応―

                             

                        2020年9月1日

学長 松田 正久

 

 9月14日(月)から後期授業が始まります。同朋大学では、COVID-19の感染状況が、収束していないことを十分踏まえ、その対策を取りつつ、通常形式の対面授業で後期授業を始めることといたします。

 学生の皆さんの中には、特に持病や障害がある方など感染防止に最大限の注意を必要とされる方もみえます。こうした方には、個別に遠隔授業等による受講保障をいたします。その詳細は、事務部より別途お知らせしますので、ご確認ください。

 愛知県のCOVID-19感染者は、総計で4千人を超え、47都道府県では4番目に多くなっています。本学でも、7月終わりから8月初めにかけて4人の学生に感染が確認されましたが、大きく拡がることはありませんでした。感染した学生の皆さんは、すべて回復されたと伺っていますが、当該学生及び家族の皆様に対して心からのお見舞いを申し上げます。また皆さんに、人権の尊重についての最大限の配慮をお願いします。

 同朋大学が2020年度後期の授業を対面授業で開始する理由を説明します。同朋大学は、一人ひとりの学生の方々に寄り添い、その学修を保証するために、少人数教育を行うことを、その特徴としています。一人ひとりに寄り添うとは、それぞれの個性・特徴の異なる学生の皆さんにそれぞれに合った学修保証をしていくことであり、それは遠隔授業では十分に把握することは難しいことがあります。こうした本学の特色ある教育を実践していくために、対面授業で開始することを決断いたしました。改めて、6月18日付の学長メッセージを載せておきます。

大学という学びの場においては、皆さんがこれまで小学校・中学校・高校で学んできた以上に、自分自身で、なぜ、どうしてと「問い」を発し、「考える」ことが大切になります。大学では、「考えること」を中心に据えて送ってほしいというのが私の考えです。大学は、単に必要単位を履修して卒業すればいいところではありません。もちろん、単位を自らの力で修得することは重要です。でもそれ以上に重要なことは、キャンパスでの学生生活を通して、よき師と出会い、よき友と出会い、仲間たちに囲まれながら、育っていき、その中で、自ら「問い」「考える」力を磨いていき、人間として成長していくことだと思います。それが、「学習」から「学修」への転換です。そうした学生生活が送れる、これがキャンパスで学ぶ意味であり、大学のあるべき姿です。「遠隔授業」にもメリットはたくさんあったと思いますが、それだけでは得られないことを得ることができる、それが大学という場だということも理解してください。(2020年6月18日学長メッセージ)

そして、対面授業を継続していくためには、COVID-19の感染防止に、最大限の努力が必要となります。そのためには、学生の皆さん全員の協力が必要不可欠です。すでにお伝えしている「対面授業」実施に伴う新型コロナウイルス感染対策のガイドライン(6月20日付)をあらためて確認し、実施してください。特に以下の諸点を必ず厳守いただきたいと思います。学長より心からのお願いです。

  1. 同朋大学の学生のキャンパス入構については、DOプラザ閲蔵南側出入口に限定します(名古屋音楽大学A号館からの入構は厳禁です)。入構の際には必ず、設置してあるサーモメータ―で検温し、学生証をカードリーダーにタッチしてから、入構してください。この時、体温に異常がある場合は、入構せず、直ちに事務部(052-411-1207)に連絡ください。
  2. 成徳館は、南側の出入口、エレベーターも南側のみが、同朋大学専用になります(名古屋音楽大学は北側の出入口とエレベーターを使用しますので、同朋大学関係者は使用禁止です)。
  3. 食堂及び昼食については、別途お知らせする内容を守ってください。昼食時には空いている教室を使用してもよいです。対面ではなく席を空けて並んで座り食事をするようにしてください。
  4. 通学の際、バス混雑を回避するため、時間に余裕をもって通学するなど、工夫して下さい。他のバス停を使用したり(稲葉地本通にも名駅に行くバス停があります)、学内で自主学習をして、時間をずらしたりするなど、一定の余裕をもってバスに乗るよう気を付けてください。
  5. 授業の教室は、原則として座席の50%を最大として、着席できるように対応しますので、教室内では決して隣り合って座ることのないようにしてください。

*パソコンがない学生の皆さんには、必要に応じてパソコンを貸し出しますが、台数に制限がありますので、事務部にお問い合わせ下さい。

以上の諸点をお守りいただいたうえで、受講いただくようにしてください。

感染予防を最大限に実施していきたいと考えます。もちろん、体調に変化があった場合には、直ちに事務部に連絡ください。

 以上のことを守っても、感染者が出た場合には、直ちに「同朋学園新型コロナ対策本部」で対応することになります。また、保健所の指示に従い、濃厚接触者の特定や、学内の消毒などを行うことになります。この場合、遠隔授業に移行することもあり得ますので、DOHOポータルでのお知らせは、いつも見るようにしてください。

*経済的に困っている学生の方々はアカデミック・アドバイザー教員(AA教員)や事務部に、躊躇することなく相談してください。

関係者全員で協力し合い、この困難な状況に向き合いながら、大学での学びを実施して参りたいと思います。どうか、よろしくお願いいたします。

以上